グルグルの森には、たくさんの巨大な樹木が立ち並んでいます。
先へ先へと進みますが、変わらない景色にイヤになってしまいます。
雨は降り続くが、衣服は濡れない森。
歩き続けても、疲れることもない森。
朝が来ても、昼になっても、薄暗くてジメジメしている森。
夜のハズなのに闇は来ない・・・不思議な森。
体の感覚がおかしくなってしまいそうです。
キラン☆ キラキラ キラキラン☆
一本の巨大な木が光っているのが見えました。
とても細かな光が弾けるように輝いています。
アレは何だ? 、、、気になる。
「ふふっ、近づいてくよ」
「うん、どうなる? ・・グルグル」
キラン☆ キラキラ キラキラン☆
・・・なんて綺麗な光なんだろう。
「ダメよ、ソレ。ボクんだから」
「・・・!?」
ヌッと目の前に何かが現れました。
大きな、、人のような。
ハッキリしない影がユラユラと揺れてい
ます。
「ね、ボクんだから」
凛香