こだま日記(67)
*流歌*(53)
岩手・不明/その他

わたあめ(仮)

17/2/7 19:34
128 21
息子がまだお腹の中にいた時のこと

臨月になっても一向に降りてくる気配がないので
1日2時間は歩くようにと言われ
休憩時間に家の周りをひたすら歩いていた


ある時ふと
(近所の神社まで山道歩いたら
より負荷がかかってよいのではないか?)
と思い
当時飼っていた犬をお供に
山道を登っていった


お祭りの時とは違い
人気のない山道は薄暗いだけで何となく怖く
途中どうしても犬が動かなくなったので
そこから引き返してきた



家の近くまで戻ってくると近所の婆ちゃんが

「おめ、歩ぐのはいいども、
歩ぐんでば見えるどご歩げ!
何があったら大変なんだがら!」

と、叱られた


そこで、さっき犬が動かなくなったのは
もしかして熊の気配を感じてたのかもという事に
気付き
改めて自分の浅はかさに思い至った



今色々と思い出すと
その近所の婆ちゃんばかりではない
沢山の人に見守られてきたのだなぁと感じる

それぞれ接し方は様々で
関係が近いからこそ
些細なことが気になったり
素直になれなかったり
すれ違うことも多々あったのだけれど
それなりに大事にされてきたのだ


既に鬼籍に入っている人には
どうしようもないけれど
だったら今周りにいる人に
自分の『大事』を循環させなければと
思っている


いつ、自分も相手もなんじょになるか
わがんねんだもんなぁ~(´・ω・`)
(c)gran-tv.jp