そっちはどうだい うまくやってるかい
こっちはこうさ どうにもならんよ
今んとこはまあ そんな感じなんだ
サニーデイサービスの歌詞がぐるぐる巡る。
十七夜の次は十八夜だったかなあ。
いやいやそんな事では無く。
アダルトサイトに在籍しているのに今更何を寝惚けた事を、と嘲笑されるのを覚悟でしかし、胸中にとても秘めてはおけず。
劣情を抱かせるような画の提供ひとつするでも無く、日々、下らない駄文を書き散らすだけ。
おそらく私のこちらでの立ち位置はストリップの幕間の漫才師みたいなものなのであろうな。とすっかり油断しきっていた。
だから、
「会って、セックスしませんか。」
というひじょうに直截的なメールが舞い込むとはまさに、晴天の霹靂であった。
以前に、日刊草薙はエロくないけど面白い、と感想をいただいていたので多分、美食のあいまの箸休め的に閲覧されているのであろうな。と考えていた。
単なる箸置きだと思っていたら、膳の真ん前の鯛だった。
ニュータイプ専用MAのコクピットで遠方の星に向かってちまちま遠隔射撃をしていたらいきなり、単騎白兵に後方から実弾で頭をぶち抜かれた。それぐらいの衝撃であった。
まだだ。まだ終わらんよ。
とつぶやいて頭から弾丸を摘出。まじまじと弾丸をながめてハンカチに包み大切に保管。そして、ごめんなさい。たいへん有り難いお誘いですが、お受けできません。と返答。
ブログから察するに、エロは求むれどもけして下卑た感じに見えない、逆に透明感すら感じさせる不思議な雰囲気の御仁であったのが私にとって、幸いであったと言えよう。
肉体的な交渉を想起させるようななにものも持たない。
そう思っているのは自分だけで、もしかして、案外そうでも無いのかも知れない。
肉体をさらす事だけがエロでは無い。
そのようなエロの揺らぎ、をもたらす要素のひとつとして認識されているからこそ、退会勧告も受けずにこちらで、好き勝手に綴る事を許されているのかな。と少し、こちらでの立ち位置を考え直させられた一件では、ありました。
会って、セックスしませんか。
多分、私なら死んでも言えないや。
いやはや、いやいや。
どうにもこうにも。
では、また。