昨日昼休み。
淹れたてのロマンスローストの香りに包まれるひととき。
昼過ぎからようやくあたたまってきた職場はさながら春の如し。
冷静と情熱のあいだ、を何度か行き来し、そしてほんの少しだけ近づいて、一旦通過した。
今日なら、言えそうな気がする。
何の気負いも迷いも無く、自然に。
保温充分、午後のお使いに総務課へ。
茶色い巻き毛のショートヘアがよく似合う、身長169.5cmの草薙の肩よりも下に頭のある職員嬢。
彼女から郵便物を受け取り、以前から言いたかった賛辞をひとこと。
いつもおしゃれですよね。
可愛らしいし。
前から伝えてみたかった言葉。だって本当に可愛いんだもんねだ。
すると職員嬢、照れと親しみと嬉しさが一緒になった、今までにみたことのない笑顔。
いいえ、そんな。
草薙さんこそ、スラッと背が高くて憧れます。私、チビだから。
もしも私が独身男子で、
彼女も独身であったなら、
あとで職場内メールを利用して、週末はデートの約束だったな。
あ。でも今度昼休み、タリーズでお茶しましょうと約束はしました。
つくづく女にしとくには惜しいね草薙さん。
出会い損ね、という言葉がある。
お互いに惹かれあっているのに、肉体的、精神的、もしくは社会的な何らかの事情により成立し得ない、成就することのない相思相愛を指す用語。
しかし、何をもって成就とする?
個々人の「成就」の設定、その需要と均衡の合意もしくは相違で、出会い損ねは悲劇にもまた、幸福にもなりうる。
そんな事をしみじみ感じたお使い帰りの午後2時半。
不思議だね。
他のどこでも無く、ここだから紡ぎ出せた、ことばたち、こころたち。
電脳の迷路に迷い込みながらも獲得した、素晴らしく上質で新鮮な思考回路。
こんなヒミツの生涯学習も時に、人生の花一輪。なんてね。
ううむなんだか、昨日は告白日和だったなあ。
おおう。ついでに夫にも告白してみっか。
「実はアダルトサイトで毎日せっせとエロくも無いブログ書いてネチネチ妄想してます。」
ソーラ・レイ並みの爆弾発言。この告白だけは絶対に出来ませんな。
眼鏡男子と戯れる妄想ごと胸に抱いて、墓まで持って参りまする。笑。
ではでは、また。