【草薙電脳艶戯倶楽部】(630)
草薙(49)
ヒミツ・不明/その他

【smile】

16/1/18 17:49
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大雪の朝。

16kgの次男を抱っこひもに入れ、はしゃぐ長男の手を引いて、総重量何kgあるかもう考えたくは無い各種荷物をかかえて出勤。
たまに電線に積もった雪がボタッ!と、傘が壊れるのでは無いかと思うほどの勢いで落ちてくる。驚いた拍子に転倒したりなどしたら累は次男にも及ぶために気が抜けない。

長男は楽しそうだ。
ボタッ!の衝撃さえも、うわー、ばくだんだ!と嬉しそう。
雪の上に赤い、南天の実を発見。うさぎちゃんの目だねえ、とのぞき込む。
小さなスズメの足跡も、人の顔みたいに見える靴跡も全部、長男が見つけてくれた。

たいへんな道行きではあったが、子供たちのおかげで気持ちまで冷えきる事なく、通勤出来た。

1.17。
3.11。
首都圏直下地震の懸念もある。
明日、なにが起きるかは誰にもわからない。

それでも、子供たちは、元気だ。
いろいろな意味で、今現在だけをひたむきに生きている彼ら。
状況を楽しむ事の出来る、天賦。
その才能に、力をもらえている事に、今更ながら気付かされる。

そして、些か遅くはあるし、陳腐かも知れないが、親として今日はじめて、思った。
たとえなにが起こっても、
彼らの笑顔を、守りたいと。

明るく輝く彼らの笑顔に、未来につながっていくであろう今現在を、信じる事が出来るから。


では、また。
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