【草薙電脳艶戯倶楽部】(629)
草薙(49)
ヒミツ・不明/その他

まもって守護月天。

15/12/15 12:18
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「おとこは、おんなをまもるものだ!!」

昨夜の事。
何の脈絡も無く炸裂した5歳長男の発言に、洗浄中の皿を危うく取り落としそうになった母・草薙。
「まもりゅもにょだー!!」と絶賛無差別模倣中の2歳次男も呼応して発語。
つかその台詞、まずは母たる私の背中から降りてから言いたまえ次男よ。
朝晩だけとはいえさすがに16kgおんぶでの家事は切実にこたえる今日近頃となりにけり。

「・・・ねえ、どっから仕入れてきたのさ、それ。」
と冷静に問えば、
「別にどこからでもない。そういうものだから、そういうものなのだよ。」
という、微妙にどこかの赤い彗星みたいな言い回しでのご回答。

「ふーん。まあいいや。でさ、いったい誰をまもるのさ?」
聞いてほしいんだろうなー、たぶん。語りたいんだろうなー、漢(おとこ)を。
そう思い聞いてみたところ案の定、
「そんなの、きまってるじゃないか。
じゅん先生(仮名)だよ!」
と、目下、長男最愛の女(ひと)の名前が返ってきた。
ちなみに彼女は現在、中学生のお嬢さんがいる50代美魔女。
せんせいメガネかわいいね!なんて言ってくれるんですよお!老眼なのに♪
などと、保護者会で嬉しそうに語る、実に素敵な保育士である。

ともあれ、この逸話を一部始終夫に報告。
すると夫は、疲れ切った表情で失笑し、
「まあ、そんなに言うなら守ってみたらいいよ。死ぬほどたいへんだから。」
とのたもうた。

そうだよねえ。実際守るとなるとねえしんどいよね。
いつもおつかれさま。

などと笑顔で返事をしつつも、内心では草薙少佐がひとりごちる。

『この家庭の真のガーディアンが誰かを忘れるなよ。
そう、それは私だ!』

そうひとりごちてふと、思い出した。
婚前、自らが夫に言い放った台詞。

「だいじょうぶ。私が、守るから。」

って、綾波かよ。
当たらないだろうな、とふんでいたこのメガ粒子砲がヒットし、我々が婚姻に至った逸話はまた、いつか。

そんなわけで、ガーディアン草薙、
こちらで変態眼鏡欲など地味にねちねち萌やしつつ、それを燃料に、現実に立ち向かいますよ。

午後からも、がんばりましょう。
ではではまた。
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