小学生の時。
高学年の、源氏物語が好きなお姉さんからキスされた。
中学生の時。
共学なのに、同学年の女子ふたりに告白され、あまつさえ板挟みになった。
高校生の時。
共学なのに、後輩女子からマジ惚れされた。
大学生の時。
はじめて、自分から女子に死ぬほど惚れた。
眼鏡とメンズ服の似合う彼女。
憧れ過ぎて、彼女みたいになりたくて、彼女と同じ位置にピアスを開けたり、メンズものを身につけた。
久々に思い出す、自らの同性愛的出来事の数々。
まさか、ここで思い出すとは、ね。
もし、男に生まれたら、
あなたと夜通し、飲めたかな。
でもそんな、もしもは無いね。
メイド服の似合う50代は無理そうだけれど、
学ランの似合う50代になれたら良いな。
息子たちよりも、夫よりも、
男前な自分でいたいな。
でも、本当は。
許されるならいつか、
闘い続ける王子様ではなく、
守られるお姫様に、一度で良いから、仮装だけでもして、みたいかな。
ではではまた。