人間の三大欲求の中に『性欲』が入っているが、食欲や睡眠欲のように生命を維持する為に必要な事か？と問われたら少し違うような気がする。
目的は繁殖の為であり、快楽の為にセックスを貪る動物は人間だけだ。
今まで多くの男性とゲビたエロから、真面目なエロまで話をしたが、パートナーとの関係を造る上でセックスをキチンと考え、語り合っている男性はほとんどいなかった。
成熟した男女ならば、あって然るべきの話だと思うのだが…
女性の心理をアドバイスした事もあったが、腫れ物に触るような扱いをしなきゃベッドまで辿り着けない『面倒』を前に、思考が停止している男性は何人もいた(笑)
そんな男性心理を理解して、サクッとヤらせる女が『可愛い女』だと。
私自身はどうか？と言えば、ヤった男性はそれなりにいても、心から抱いてくれた男性はいなかった。それはとても貧しい事だ。
先日、友人から教えて貰った洋画を観たのだが、主人公が恋人と初夜を迎えるシーンがあった。
時代設定が古いのもあるのだろうが、湖のほとりで静かに身体を重ねてゆく。
そのシーンは本当に綺麗で、下品さは一切なく目が離せなかった。
映画だから…ではなく『惹かれあう強い想い』しかそこになかったからだ。
男性陣と話をする中で、それぞれのセックス観を読み解いてきたのだが、近いと感じる男性にお目にかかった事はない。
広い世の中だから、探せば存在しているのかも知れないが。
普段はどれだけ淡泊でも構わない。私自身も普段は淡泊だ。思い返せば、ベタベタしなかったし、電話やメールはそれなりにするが内容は淡泊。恋人同士の会話とは程遠い。
会いたいと泣きも喚きもしないし、愛情表現もしない。
俗に言う、甘く可愛い『女らしさ』と呼ばれる言動はほとんどなかった。
それが『愛情を感じない』『可愛げがない』と誤解されていたのだが、ベッド以外で甘く可愛い女でいる必要、愛情表現をする必要を全く感じないゆえの事だ。
逆に言えば、ベッドに愛と激情の全てが凝縮されているので、それがなければ表現する機会はないという事になる。
なので、セックスを軽く考え、疎かにする男性とは無理なのだ。
ただ声フェチなので、相手の声を聴いたらベッドでの様子を思い出し、欲しくなる。
ちょっと困りものだが、これはご愛嬌って事で(笑)