男性版にて、この文言を見ない日はない。
女性版も同じなのだろう。
いつも疑問に思うのだが、一緒いたいと切に願うその目的が全く解らない。
単純に独りでいたくないってだけで、一緒にいてくれるなら『誰でもいい』と言ってるのと同義ではないのだろうか？
私自身は、どれだけ惚れ込んでいても四六時中一緒にはいたくない。
ベタベタ一緒にいたがる男性には気持ち悪ささえ感じる。
惚れ込んだ男性は一番大切にするべき相手だ。気遣い、心配りは手を抜かない。
自分の六感をフル稼働させ、相手の言動を注視するので疲れる(笑)
『気を使わない関係』を謳い、傍若無人に振る舞い、甘え縋る相手ではないので、この最上級の扱いは至極当然の事だ。
そこに曇りや疑問は一点もない。
恋人の寵愛と激情を一身に受けるのはベッドの中だけで十分だし、私もそこでしか表現しない。
自分の事は全て自分で出来る。
ベッドを離れたら甘さは一切必要ない。
何があろうと呼び出す事もしないし、側にいて欲しいとも思わない。
ヨチヨチと頭を撫でて貰ったところで、抱き締めて貰ったところで、抱えている問題に真っ向から対峙してカタを付けるのは誰でもない自分自身。
私が欲しいのは客観視した的確なアドバイスだけだ。
日常的なコミュニケーションさえちゃんと取ってくれたら、会えなくても構わない。
休みを合わせて義務のようにデートに繰り出すのは面倒以外の何物でもない。
好きな映画を部屋で一緒に観て、感想を語り合うだけでも立派なデートだ。
こんなに冷め切って可愛げの欠片もない私だが、ちょっとだけ憧れている事はある。
以前、無名のクリエーターに自分の思い描く世界観を伝え、絵を描いて貰った。
恋人が出来たら、二人で創造した世界観を深く美しい色彩で描いて貰う。
それは、この世に二枚しか存在しない作品だ。
二人の心に在る、二人だけの異世界を見つめて絆を繋ぐ…
そんな憧れがあったりする(笑)
後はお揃いの物をひとつ、身につけていれば満足だ。それが恋人の化身となる。
共に精神的に自立さえしていれば、頻繁に会う必要などない。
会えない事を理由に浮気されたら、その程度の男だったというだけだ。
愛に距離は関係ない。
私は……ね(笑)