あんず小噺(59)
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ヒミツ・不明/その他

『ひとりで生きるという事』

15/2/6 18:32
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一人が淋しいと嘆いている人は、サイトにもリアルにもたくさんいる。

一人でいたくない、誰かと繋がっていたいと複数のSNSで、本名さえ知ることのない薄い繋がりを後生大事にしている人もたくさんいる。それの是非はどうでもいい。

『一人は嫌』と言う割には、関わってる人を大事にしていない。
音信不通になっても心配ひとつしないどころか、それが当然のようになっている。
替わりはいくらでもいる…という事だろうか。

私は身近に血縁も友達もいないし、同僚とも付き合いはない。
休みの日に誰とも口を利かないのはザラだ。

『淋しくないの?』

何人にも訊かれた。
私の置かれてる環境に多くの人は耐えられないらしい。何の疑問もなく一人でいる自分がおかしいのか?と思うくらいにアレコレ言われた。

『自分の為に他人を求める理由』を


そもそも私には『淋しい』という感情が子供の頃からないが、必要な人はいる。
それが単純に世の大半が求める『自分が甘え縋る為』の人じゃない、というだけだ。


一人でも生きられるから『強い』

一人では生きられないから『弱い』

弱いから他人が必要なのです。


いいえ。違います。
『弱いから…』と他人を利用する自分を正当化しているだけ。
一人で生きている人は強いワケじゃなく『迷惑』を掛けないように生きているだけです。
意地も張らず、強がらず『自分の事は自分でする』と決めているだけの事。

たった それだけ。

そして、初めて他者と対等に共存出来る。

本当の絆や繋がりは、そこからしか生まれない。

『ひとり』でも生きる。

全てはそこから。


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