あんず小噺(59)
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ヒミツ・不明/その他

『明日という日』

14/9/18 09:34
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来ても来なくても、どうでもいい。むしろ、トシを喰うだけだから来なくてもいいか。ど~せ何も変わり映えなどしない。
昨日と同じ一日。明日も明後日も、明明後日も。いい事なんて何もない。

『♪明日という字は明るい日と書くの~♪』

アホか!くだらねぇ歌なんか歌うんじゃねぇよ!


そう思ってた頃があった。
当然、ガッツリ荒んでいた(他ブログ参照)。こんな生活から逃げたい、何もかも捨てて、どこかに消えてしまいたい。明日、楽しい事やいい事が起きると分かっていれば頑張るのに・・・
消えてしまう勇気もないくせに、そんな事ばかり考えていた。手を抜いて生きていたのは自分なのに、いつだって『誰か』に期待して待っていた。何とかしてくれる、と。
いつだって悪いのを『誰か』のせいにしていた。自分は何もしていないのにどうして?と。

確かに『何もしていない』

現状を変える努力や働きかけ、自分を見つめ直し、自分に何が出来るのか?何をするべきなのか?
ちょっと考えれば出来る事はあったのに『誰か』に『明日』に期待ばかりして、何もしていなかった。そんな身勝手な話が通るハズもないのに。

『明日』という日に何が起こるのか?分かってしまえば何の楽しみもないんじゃないか?と思う。より良くしようと努力をする事を忘れてしまうと思う。大切な人に溢れる想いを、感謝の気持ちを、間違いを詫びる言葉を伝える事をしなくなると思う。

『また言えばいい』と。

命がいつまでもあるワケじゃない。先の事など誰にも分からない。だからこそ、自分で未来を描けると思う。たとえ辛くても、未来を自分で描いて歩き出さなきゃ、いつまで経ってもそのまんま。誰も助けてはくれない。

人は死ぬまで『一人』
自分の人生は自分一人で生きるものだ。

何が起きるか?どんな一日になるか?
何人にも分からないから明日を待てる。

今の私はそう、思っている。


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