あんず小噺(59)
☆☆あんず☆☆☆☆☆(50)
ヒミツ・不明/その他

ポークビッツによろしく

14/5/19 16:17
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生物学上、私は女だ。
性格はすこぶる男前なのだが(笑)イチモツはない。残念ながら、始めにお断りしておく。

私は気が小さく、思っている事の半分も言えなかった。『これを言ってもいいのか?』と迷っている内に言い負かされ、いつも人の言いなり。そんな不甲斐ない自分が嫌いだった。顔だってアンパンマン似だし、スタイルもドラえもん(笑)
当然、自分に自信など全くなくて『こんな自分が彼氏なんて・・』と諦めて俯いていた。
キラキラ輝く『モテ娘』を見て、神様はなんて不平等な事をするんだと恨んでいた。
これではいけないと思いながら、克服する方法が分からない。モテたいワケじゃない。自分を好きになりたかった。これが『私』だと
胸を張って生きたかった。

考え始めて数年が経った。今でも考える事は止めていない。好きな仕事を一心不乱に頑張る私は、女も惚れる格好良さ(笑) 明るい笑顔でオッチャン達のハートを鷲掴みしている。心を開ける人に出会う事も出来た。自分の思っている事を少しずつだが言えるようになった。戻らない時を悔やんでも仕方ない。いじけて俯いていても誰も助けてはくれない。自分の意志で立ち上がらなければ、気の小さいポークビッツのままだと気付いたからだ。

過去を糧にする事はあっても、懐かしんで戻りたいとは思わないだろう。未来に繋がるのは二度とない『今』の積み重ねなのだから。
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