あんず小噺(59)
☆☆あんず☆☆☆☆☆(50)
ヒミツ・不明/その他

オカン・カタルシス

14/5/11 08:08
135 12

敢えて言おう!!! (`_´)ゞ

『男子たるモノ マザコンである』と!!

マザコンと言われりゃちょっとムカつくかも知れないが、大事にしてるなら大いに結構。幾つになっても、事が起こればママンに泣きつき、尻を拭いて貰って甘えてるのとはワケが違う。
『男の子の方が可愛い』と巷のママさん達は言う。やんちゃ坊主ほど可愛いと。泣きながらでも必死に追いかけてくる『ママ命』っぷりにハートを鷲掴みされるらしい。
が、下にうっすら毛が生えて、エロ本をベッドに隠すような年頃になってきたらオカンの悲哀が始まる。いつの間にか口数は減り、低い声で『おふくろ』『オカン』と呼ばれ、疎ましがられる。そしてどこぞの馬の骨とも分からない嫁に浚われる(笑)
それでも可愛い。母親にとって息子は特別なのだ。
その昔、特攻隊員が敵機に突っ込む間際、○○陛下万歳!と言った事になっているが、実際は『お母さん』だったらしい。彼等が出撃前にしたためた手紙には母親への感謝の気持ちと愛が溢れて、泣かない私が泣いていた。恥ずかしながら、阪神大震災の時、生まれて初めて経験するボロアパートでの大地震に腰が抜け、明け方に実家のオカンに電話してしまった。もちろん怒られた(笑)

何だかんだ言っても、母親が命懸けで産んでくれなかったらこの世に存在していない。もしかしたらオカンの存在は魂の拠り所、還る場所なのかも知れない。どんな悪人もオカンの涙を見たら素直な子供に戻るらしい。うちの父親が慟哭する姿を一度だけ見たが、それもオカンを想う涙だった。

今日は母の日。オカンに『産んでくれてありがとう』と言える人生を送れてるか考えてみるのも一興かと。花束よりも目の前で手料理をガツガツ食べる息子の姿が一番の贈り物なんですよ。実は。

(c)gran-tv.jp