あんず小噺(59)
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ヒミツ・不明/その他

『わたしはだれ?』

14/3/23 11:58
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自分の色彩を堂々と表に出して生きる事は、とても大切なのだと友達に教わりました。最近の事です。ここでのブログには『本当の私』がいっぱい詰まってます。

今回は少しだけ『わたし』の話をします。

さて皆さん。ブログを読んで感じる私の印象はどんな女?私の表向きの顔しか知らない人に読ませたらたぶんこう言うだろう。

『え?本当にお前が書いたのか?ゴーストに書かせてるんだろ?ってか誰?これ?』

普段の私は俗に言う『いぢられキャラ』
うっかり八兵衛や戦隊モノでは黄色あたりの立ち位置だ。特に不満はない。自分なりの処世術だと思っていた。
頭も尻も軽そうに見えるのか、セクハラ発言は日常茶飯事。だが、ヘラヘラ笑って変化球で返す。それがツボに入るらしく『女じゃない』らしいが何気にモテる(笑)『穴があれば誰でもいい』男達にだけ。適当にあしらっていたが、中には厄介な男も混ざっていてイヤな思いもした。
自分がヘコんでいる時はイジられたくないのだが、顔が勝手にヘラヘラ笑ってしまう。コンプレックスが増強され、ますますヘコむのだが、顔が笑っているので相手は気付かない。哀しいかな、すっかり身に染み付いているのだ。さすがに辛い時は、俯いて誰とも目を合わさず、会社の隅で暗躍する技を覚えたが、たまに怒鳴りたい衝動に駆られる事がある。

『私だってヘコむ時があるんだ!構うな!』

言えるワケがない。明るく元気なイジられキャラでいなければ誰も相手にしてくれないのでは?会社で孤立したら仕事で困る。第一大人気ないじゃないか?でも、でも、でも・・・『私は誰なんだ?』
一瞬の内に色々な思いが駆け巡る。

『スマン。調子が悪いんだ』

やっと絞り出した。しかもウソ。そっと顔を見たら目が心配している。一瞬でも怒りに駆られた自分が情けなかった。物が倒れて来た時、思わず悲鳴をあげたら飛んで来たヤツら。誹謗中傷を浴びてる私を庇ってくれたヤツら。一緒に真剣に仕事してきたヤツら。
彼等はちゃんと見ていたのだ。私の本当の姿を。自分の殻にこもり、心の瞳を曇らせていたのは私の方だった。いつか読んで貰おうかな?と思い始めている私がいる。私は『わたし』でいいんだ。見せたら、たぶんこう言うだろう。

『ってか、長いわ~!!!』

たまには活字も読めよ。お前ら(笑)



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