あんず小噺(59)
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ヒミツ・不明/その他

『いのちのうた』

14/3/11 05:25
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まず、お断りです。エロい内容は1ミリもありません。
数年前の今日起こった出来事に、何らかの思いを持っている男性に読んで戴けたら幸いです。


三年前の今日、私はひたすらテレビを観ていた。仕事中もずっと車内で観ていた。画面の向こうで起こっている現実に目が離せなかった。いや、目を逸らしたらいけないと思った。阪神の時は自分の街も揺れたから、ただただ怖かった。テレビを付けていないと怖くて眠れなかった。
多くの人々の命と日常を奪った震災と戦争を私達は忘れてはいけないと思う。そして未来を生きる子供達に記憶を伝えていかなければいけないと思う。
『命を大切に』そんな事は学校で嫌と言うほど聞いているだろう。教科書にも書いてある。
『同じ命などない。たったひとつの自分の命。それが君である証。君が産まれた日、誰もが喜んで泣いた人もいたんだよ。望まれて産まれた命。それを忘れずにいて』と、私は娘に伝えるつもりでいる。
物欲しさに身体を売るのも、他人を簡単に『消去』してしまうのも、束になって弱い者イジメをするのも、全部『くだらないオトナ』の背中を見て育ったから。

人と人が憎み合い命を奪う愚かしさ。
人と人が手を携えて生き抜く煌めき。
同じ『人間』には二つの心がある。
二つの心の正体を考えた事がありますか?

ここは『オトナの社交場』『現実逃避』の場所。だから、変態大王でもドSご主人様でもM男クンでもいい。でも、ログアウトしたら『大人』としてあなたの子供達に伝えて欲しい。

たったひとつの『いのちのうた』を。

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