性差の違いにはどうやっても埋められない溝があり、それを男女共に理解し、受け入れる事から始まるんじゃないかな？
人間ってヤツは人を見下して優越感に浸り自尊心を満足させる。ホントの自尊心は努力とか試行錯誤とか、暑苦しくて汗臭い事を自分一人で繰り返しながら築く物なのにね。
安っぽい自尊心にしがみついて他人を見下す様は見苦しい以外に言葉がない。この愚行をパートナーにしてる人もいる。何ともお粗末な話だ。
私は男性陣に囲まれて働いている。給料はもちろん同じ。有り難い反面プレッシャーもある。『女だから・・』って甘えが許されないからだ。体格に恵まれてはいるが力もスピードも男性には劣る。男性がいとも簡単にしている事も同じようには出来ない。作業時間は決まっているから、男性が歩いてる時は走り、休んでる時も動かないと追い付かない。同じ給料を貰うに値する女にならなきゃ不満のタネになるので楽じゃないが『男には負けない！』とは思わない。女の私にしか出来ない役割もあると教えられた。見てる人は見てくれているのだ。
男社会は女には想像も付かないくらい大変だ。私はかやの外から見てるだけだが、一時も気が抜けない。男同士は言葉に容赦もない。男性は女みたいに厚かましくないから、抱え込んで潰れてしまうのも分かるような気がした。世の女性達は男性が優しいので、男社会の厳しさが分からない。同じように優しく接してると思うからだ。男性が女同士のアリ地獄のような陰険さが分からないのと同じだ。
お互いに分からない世界を過ごす者が交わるのだから、すれ違いが生じるのは当然だと思う。自分が苦しく辛い時は自分にしか目が向かない。理解して欲しい、優しくして欲しい・・と要求ばかりが募り、叶えてくれない相手に怒りすら覚えて他を探す。要求を押しつけても誰も叶えてはくれないからいつまでも探すハメになる。あなたは叶えてくれた相手に『ありがとう』を言いましたか？当たり前のような顔をしていませんでしたか？これは男女共に言える事。
優しくするのも尽くすのも、強くあろうとするのも、相手を想う気持ちや自分がそう願う気持ちがあってこそ活きると思う。
男だから・・女だから・・と価値観の押しつけ合いをしていたら、お互いの首を絞めるだけじゃないかな？
まず、一人の『人間』として向き合ってみませんか？