『彼氏いないの？淋しくないの？』
たまに聞かれる。まったく余計なお世話だ。
はい。淋しくありませんよ。強がりを言ってると思われる事もあるのだが、それはない。
もちろん、私も普通の人間だから病気になったりした時は誰かいたら・・と思う事があるけど、それは利便性での事。実際、救急車を呼ぶか自分で行くか？ってくらいの事があったから。一人暮らしの弱点だ。
一人でいても特に困る事がない。どこにでも行くし、男性の役割とされる長距離の運転、電機関係の配線、ちょっとした日曜大工など大概の事は出来る。おまけに映画や読書など一人で楽しめる事が趣味だから、誰かがいたら集中出来ないのだ。
男性との別れに泣いた事がないので喪失感というものを知らないのは確か。でも、一緒にいても気持ちが通い合う事のない『淋しさ』
想いを交わす事のない相手とヤル『淋しさ』は身を持って知っている。
懲りもせず『次は本物』と根拠のない事を思っては虚しさに苛まれる日々を繰り返していた。
『たかが愛』だと言う人もいるだろう。でも本当にそれを知る日が来たら人生は何倍も豊かになるような気がする。もちろん本物じゃなければ意味がない。だから一人でいられるんだろうと思っている。けして強いワケではないのだ。