あれから10日あまり、
眠りについていた貞子さん
毎日、声をかけ、手を握り話しかけてきた
貞子さんには
かなりの大仕事だっただけに
深い眠りを余儀なくされた
やっと少し明るい兆しが見えてきた
「おはよー」と声をかけると
うっすら目をあけ、
なにやらしゃべりたそうに
口を動かしているが言葉にならず
うっすら涙を浮かべた
握る手はまだ力がはいらないけれど
かすかな動き
貞子さんの心の中は
不安や恐怖、苦痛、困惑、勇気、愛...
いろんな想いが渦巻いていることだろう
これからまだまだ
乗り越えねばならぬ山がある
その山を登りきるために
時には背中を押し、時には安らぎになり
貞子さんの歩む道を途絶えることないよう
できることをしよう
ねっ！
貞子さん
また、明日ね～
n ∧＿__＿∧
(ﾖ(｀・ω・´)
Y つ
貞子さんはまばたきで返事をしてくれた